「精神史八宗」のグランドマスターたちから疾風怒濤のコメント続く!
高山宏大人(ウシ)がインタヴューで挙げた、現代を代表する「精神史八宗」。そのうち四宗派のグランドマスター達からTwitter上でコメント戴いたのでまとめてみました! まずは「右」から順番に、最近プリンチーペ『錬金術の秘密』の翻訳を上梓なさったヒロ・ヒライさんです!(※學魔の指す「右」は「學究度」の意味かと察せられます)
文学フリマでお披露目された新雑誌『機関精神史』は、時代精神 Zeitgeist を炙りだす精神史 Geistesgeschichte という歴史学の手法を旗印にしているようです。高山宏氏のインタヴューで、BH にも言及されています!
「インテレクチュアル・ヒストリー」の騎手ならではの、ズバッと切れ味鋭い一言です。「精神史」(らしきもの)をやってる弊誌としても、ヒロ・ヒライさんの仕事から今後も目が離せません!(個人ブログ「Incomparable H」で見せるブラックミュージックへの造詣の深さも気になるところ)
続いては高山学派にはお馴染み、米文学会の首領(ドン)・巽孝之大人。
雑誌はセッションだ。特に野心的な創刊号は編集長の制御を超えて疾走し混淆し場外乱闘しつつも新たな未来を切り開く。ちゃーめんが仕掛けた「機関精神史」も例外ではない。林達夫や花田清輝、山口昌男が援用される大渦巻のさなかより「歴史は演戯たりうるか」という未だ解かれぬ問いが浮上するからだ。
なんでしょうかこの異様なカッコよさは! 疾風怒濤(ロックンロール)です! 「大渦巻」というたった一語に白鯨(メルヴィル)、メエルシュトレエム(ポー)といった豊饒な「異(パラ)‐米文学」が汗牛充棟詰まってます!(ちなみに巽大人の最新作『パラノイドの帝国』のサブタイトルは「アメリカ文学精神史講義」デス。熱い!)
文学フリマでお披露目された新雑誌『機関精神史』は、時代精神 Zeitgeist を炙りだす精神史 Geistesgeschichte という歴史学の手法を旗印にしているようです。高山宏氏のインタヴューで、BH にも言及されています! pic.twitter.com/ljs68wqqKN
— ✨ hiro hirai (@microcosmos001) November 26, 2018
雑誌はセッションだ。特に野心的な創刊号は編集長の制御を超えて疾走し混淆し場外乱闘しつつも新たな未来を切り開く。ちゃーめんが仕掛けた「機関精神史」も例外ではない。林達夫や花田清輝、山口昌男が援用される大渦巻のさなかより「歴史は演戯たりうるか」という未だ解かれぬ問いが浮上するからだ。
— Takayuki TATSUMI (@t2tatsumi) December 5, 2018
ここから「左」寄りに入ります。「鬼神」のごとき仕事量に日々感嘆を禁じ得ない、あの山本貴光さんも弊誌を手に取ってくれました!
『機関精神史』、オカダタクヤさん(@takuya727)のおかげで入手できました。これを読んで覚醒したいと思います。
ただでさえ半端ない山本さんが「覚醒」したら、我々のやることがなくなってしまう(笑)とはいえこんな嬉しいことはありません! ちなみに山本さんの「(『機関精神史』創刊号を読みたい人生だった)」なるツイートに焦りを禁じ得なかった弊誌編集部でしたが、オカダ(・ミラクル・)タクヤ氏のファインプレーによって無事お渡しできたのでした。
『機関精神史』、オカダタクヤさん(@takuya727)のおかげで入手できました。これを読んで覚醒したいと思います。 pic.twitter.com/vkL9LKmUob
— 山本貴光 (@yakumoizuru) December 9, 2018
そして最後は「一番右」の小野俊太郎さんです。「モスラ」に「ゴジラ」に「ガメラ」と、精神史をもっとも「椀飯振舞」する小野さんは以下のようなお言葉を下さいました。
『機関精神史』の高山宏インタビューを遅ればせながら拝読。放談の楽しさと恐ろしさが詰まっていて、興味津々と戦々恐々が半分ずつ。8人のなかで精神史左派(?)と名指されたが、日本の八宗になぞらえるなら、右が天台や真言だろうから、やはり日蓮宗の過激さをもてという暗示かと了解。さてはて。
八人衆を「八宗」と譬えるあたり、さすが「小野(・ニチレン・)俊太郎」さんです!(このページのタイトルに戴いております) 小野さんの「精神史」シリーズの方法論については、學魔もインタヴューで触れているので是非確認してみて下さい!
『機関精神史』の高山宏インタビューを遅ればせながら拝読。放談の楽しさと恐ろしさが詰まっていて、興味津々と戦々恐々が半分ずつ。8人のなかで精神史左派(?)と名指されたが、日本の八宗になぞらえるなら、右が天台や真言だろうから、やはり日蓮宗の過激さをもてという暗示かと了解。さてはて。
— 小野俊太郎@『ガメラの精神史』小鳥遊書房 (@tritonnova) December 9, 2018
というわけで、「精神史四天王」のコメントを紹介、適宜コメントを補ってみました。未だ見ぬ「(裏)四天王」にも、いずれ弊誌が届くことを願います!
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